FCVフォーラムⅢを終えて

昨日(4月15日(金))、無事FCVフォーラムⅢを終えることができた。当初はこれまでの2回のフォーラムの勢いと、ホンダから発売が開始されたClarity Fuel Cellの運転試乗で、余裕で人集めができると安穏と構えていたら、申込みの立ち上がりは順調だったものの、途中からパタッと止まり、直前まで参加を募ることになった。また、直前になって、待望のClarity Fuel Cellは展示のみに変更となり、試乗を希望される方への電話確認など、事務局員は直前まで大変な作業だった。結果的には、多くの方々のお世話で講演会場の容量に対してほどほどの聴講者を確保できた。直前にJARIによる同様の会合があったが、こちらも人集めに苦労されたらしい。イベントはいつも大変だ。
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FCVはEVの一種だが、試乗してみるとやはり設計が新しいほど、モーターやコンプレッサーなどの音も小さく且つ洗練された処理が為されていることを感じる。講演会、燃料電池車の展示・試乗会、企業展示、水素ステーションの見学が終わったあと、懇親会となった。いずれの催し物でも、講演会で聞きにくいこともここに参加することで本音を含めた情報を聞き出すことができる。
フォーラムの前日に4月14日の熊本で大地震が起こったこともあり、FCVの電力供給機能があらためて期待されたことである。今朝も大きな地震があった。ニュースに依れば今日のが本震とかで、かなり歪みがたまっていたものと思われる。九州は福岡県を頭、長崎県と大分県を両手、鹿児島県を足にした武者か孫悟空(お猿さん)の後ろ姿に見立てることができるが、丁度、みぞおちの辺りに連打を食らったかっこうだ。あの立派な熊本城の石垣が壊れ、シャチホコが無くなっているのには驚いた。

震災に被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。


テレビの報道を見ながら、トヨタやホンダの燃料電池車を大型ヘリで停電状態にある運んだらと思った方が多いのでは無いだろうか。コンビニに水素ステーションを設置するというプランがあるが、太陽電池・水電解で作った水素で夜でも電気が取れるコンビニ。下図は東京都地球温暖化防止活動推進センターコンビニエンスストアの省エネルギー対策【コンビニ店長のための節電ガイド】のパンフレットの表紙である。
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このような震災時でも、コンビニがあたかも闇を照らす灯台のように明かりを灯し続けることができれば何と頼もしい存在ではなかろうか。
(ちょっと古いが、ご参考(Nikkei ビジネス倶楽部  燃料電池をめぐる議論

日本列島は海底に堆積したゴミのような地層がプレートの活動に伴って上昇して形成されたものだ。基本的にユーラシア大陸のような強固な岩盤とは異なる。また、人が住むところは良質の水が得られる場所だ。結果的に日本で人が住む場所は扇状地などのような山の近くの地下水が得られやすいところであり、地震の影響を受けやすい。尾池和夫、「四季の地球科学―日本列島の時空を歩く」(岩波新書)を読まれることをお薦めしたい。著者の尾池和夫さんには、2013年5月に行った第20回記念シンポジウムで特別講演をして頂いている。我々日本人が住んでいる大地について認識を新たにすることはエネルギー開発に携わるものだけでなく、一般の方々にも必要なことだと感じている。今後のイベントとでは地震時を想定した電気の供給のデモンストレーションを行うのは燃料電池車の紹介は効果的ではなかろうか。
FCVやFCバスは緊急時の電源に活用できるが、道路が遮断された場合は現地に行くのが大変だ。戦車のようなキャタピラーをもった移動体に燃料電池が搭載されていると良さそうだ。燃料電池は静かで作動温度を低くできるので、従来から、潜水艦や兵士が携行する電源としての応用が期待されているが、キャタピラー車への応用も緊急時用として実用化も期待したいところだ。一方、津波など水の害が出る場合、真っ先に自動車や低層階への被害が出るので、3階以上の高層に設置される燃料電池もそれを想定したシステム設計が為されると良いかも知れない。

4月16日(土)午前記載

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