絵本ーウサギのゾモ("Zomo the Rabbit")

絵本が好きだ。幼い頃に買ってもらった本はとっくの昔に無くなっているが、大学にいた頃から眺めるようになっている。とは言え、所蔵している本はほんの僅かであるが。昔、京都は百万遍の北西角傍に、「キリン館」という絵本専門店があり、時々覗いていた。かなり前に店を閉じたようで残念至極である。安野光雅のトリッキーな絵とエッシャーの絵は共通するものがあり、位相空間に近づく心地がする。海外出張の際、時間があるとぬいぐるみか絵本を手に取ってみる。どちらかと言えばぬいぐるみが多い。家族はぬいぐるみに名前を付けている。
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絵本でも気に入ったものは、子供たちに読み聞かせた。大昔のことだが。その一冊が標題の本である。
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原色で構成され、単純化された画風はいかにもアフリカという雰囲気を醸し出す。ウサギの毛色はもちろん真っ黒だ。
話の内容は至って簡単で、とても賢いが、大きくも強くも無いゾモがある日、賢明さ以上のもの、知恵を欲しくなり、空の神に授けて下さるようお願いする。ゾモやそれは簡単なことではないぞ。知恵を得るにはそれを勝ち取らねばならぬぞ。どうやって?おまえは三つの途方も無い事を成し遂げなければならない。まず、海に住む大魚の鱗だ。次は野牛の乳、そして最後に豹の歯を持ってきなさい。やってみます。・・・ひとつひとつ彼は解決する。空の神は”おまえは途方も無い事をやるのに十分に賢い”とほほえまれ、”さあ、おまえに知恵を授けよう”と仰った。
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そして空の神が仰ることを彼は聴いた。”この世の3つのことは持つ価値がある。勇気、分別、そして注意力。小さなウサギよ、おまえはたくさんの勇気、幾ばくかの分別はあるが、注意力は十分ではない。だから、次に大魚、野牛かまたは豹が来たら・・・素早く逃げるに超した事は無い。”
ゾモは大きくない、ゾモは強くない、でも今やゾモには知恵がある。そして、ゾモはとてもとても速い。・・・おわり。

とても他愛ないお話しだが、福沢諭吉の「学問のすすめ」を想起する。それは次に。

平成28年4月12日深夜から13日早朝




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