沙翁没後400年 1616/4/23、 「英語の歴史」(寺澤盾)と「英単語記憶術」(岩田一男)

今日は英国の生んだ文豪シェークスピアの誕生日・命日であり、没後、400年となる。
没年の1616年は色々書いたシェークスピアと語呂合わせで覚える。
生年は1564年4月23日、命日は1616年4月23日の生没同日とされるが生まれた日は怪しいらしい。
生没同日は加藤清正、坂本龍馬など著名人の中に散見される。
さて、スペインの文豪セルバンテスも1616年4月23日が命日だが、グレゴリウス暦の月日である。
これに対してイギリスがグレゴリウス暦に改暦をしたのは1752年のことなので、シェークスピアの命日をグレゴリウス暦で表せば1616/05/03となる。つまり、スペインでセルバンテスが亡くなってから10日遅れてイギリスでシェークスピアが亡くなったことになる。

このところの、通勤の友は、寺澤盾、「英語の歴史 過去から未来への物語」、(中公新書)(2008年初版)である。
ブックカバーの内容説明は以下の通り。

5世紀半ば、ブリテン島の一部でのみ使われていた英語は、現在、15億人が使う国際言語へと成長した。英語は8世紀以降、北欧語、ラテン語、フランス語といった「侵入者」たちから、16世紀以降は英国人の海外進出に伴いアメリカ、アジアの言語から、語彙・綴り・文法など様々な影響を受けて創られてきた。本書は、現代英語を意識しながら1500年の歴史を概観し、近代英米社会で急変する姿とその未来を描くものである。

英語の歴史から今後の方向などコンパクトに語られている。
あとがきに、著者が英語を専攻するきっかけになったのは、英語語源学の権威、アーネスト・ウィークリー、「ことばのロマンス」に出会ったことだと記されている。ウィークリーの書の中には、シェークスピアのロミオの恋人ジュリエット(juliet)はjilt(男たらし)と同語源と書かれている・・・・。<jilt 意味>でGoogle検索すると<もしかして: melt 意味>と出てくる。うーん、男の心を溶かすというところは通じるものが・・・。 
英語の発音の変化として、グリムの法則(印欧基語とゲルマン語の対応)が紹介されている。グリム童話の作者(兄弟)の兄である。

印欧基語 →  ゲルマン語
   p   →   f
   t   →  θ(th)
   k   →   x(h)
   b →   p
長い時間を掛けて印欧基語からゲルマン語への子音変化が進んでいくが、感じるのは後者の方が発音に力が要らない傾向だ。
これで思い出すのが、日本語に於いて、は行の発音が、p→φ→hと変化して来たこと。
例えば、「はな」は、ぱな→ふぁな→はなと変化したことになる。これを伝えるなぞなぞがある。高校の時、日本史か英語の時間に教えてもらったと思う・

母には二度会ひたれど父には一度も会はず」(1516年の『後奈良院御撰何曽』) → 答えは唇。
こころは、この当時、「母」の発音は「ファファ」「ファワ」であり、ファ行音とワ行音は唇を丸めるため 。

時代が下るほど、発声のためのエネルギーは小さくなる方向にあるようだ。どの分野も省エネ現象はおこるものだ。
なお、方言には古い言葉が残りやすいが、沖縄語には古い発音様式が残っている。

私は岩田一男の「英単語記憶術」(カッパブックス、1967)との出会いが語源学への関心をもつきっかけとなった。岩田一男は一橋大教授で旺文社の”百万人の英語”というラジオ番組の講師もしていたと思う。この番組というと、J.B.ハリスが懐かしい。
画像

松岡正剛の千夜千冊は饒舌に図書を解説しているが、「英単語記憶術」についてはあれっと思うほどコンパクトな解説だ。

今日の余弦と正接ウェブ情報で注目は以下。

埼玉県がスマート水素ステーション開所式…知事「水素社会を推進する大きな力に」
”・・・今回、環境省の地域再エネ水素ステーション導入事業補助金を受けて、ホンダと岩谷が共同開発したパッケージ型のスマート水素ステーション(SHS)を県庁内の実証実験跡地に新たに整備。またホンダからFCV『クラリティフューエルセル』も納車されることから、記念式典を行った・・・。”

高圧水素に対する一般の方の理解が必要だが、上記のようなパッケージ型の水素ステーションをマンション単位に設置すれば、燃料電池車の普及が加速されるのではないかと期待している。

2016年4月23日 記

答え:唇。

こころは、この当時、「母」の発音は「ファファ」「ファワ」であり、ファ行音とワ行音は唇を丸めるため 。

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